何度でも恋に落ちる
そんなある日。


キャンパスで隼人の姿を見掛けた俺は、話し掛けようと隼人に近寄ると、隼人は彼女らしき女の子と楽しそうに話していた。



「……!あの子…」



隼人にくっついている彼女らしき女の子の横にいる女の子。



間違いなくあの時、空を見上げてた女の子だ。




俺は隼人が彼女とその女の子と別れたのを見届けた後、急いで隼人に駆け寄った。



「隼人っ!」

「ん?どうした、翼」

「今の子、彼女?」

「見てたのか。そうだよ、彼女。可愛いだろ」



俺は彼女と一緒にいた女の子を紹介してくれとは言い出せなかった。


ちょっとカッコ悪いというか、恥ずかしいというか…。



でもやっと見つけたあの子を諦めたくはなくて、少し知恵を働かせてみた。



「…隼人見てたら俺も彼女欲しくなったな」

「え?翼が?おいおい、そんなに俺と真弓がお似合いだったか〜?」



いや…
違うけど。


まぁ今は肯定してあげよう。




「うん。年下の女の子って可愛いね。…でも俺、女の子苦手だから彼女作りたくても話し掛けたり出来ないからな…」


「じゃあ真弓のダチの千夏ちゃん紹介してやるよ」


「千夏ちゃんって?」


「さっき俺と真弓と一緒にいた子。確か彼氏いないって言ってたから」




ありがとう、隼人。


お前とは付き合いが長いが、ここまで感謝をするのは初めてだよ。




その後、俺は隼人にちーを紹介してもらった。



ちーは小さくて可愛い。


話しやすいし、変に気取ってないし…



今まで全てを知りたいなんて思える女の子なんていなかったけど


ちーの事は良いところも嫌なところも、全て知りたいと思ったんだよ。



こんな気持ち、初めてだった。




これが本気で人を好きになるって事なのかな?
< 91 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop