物理に恋して
それ?




ふと首元で、指先に細いチェーンが引っかかる。




..これ?






気づけば3Fで、携帯とそれをポケットにしまった。




首元がスースーする。


違う、違う。


「えっと..フリースペース..だっけ」


とりあえず今は。

ごはんの後で考えよう。

保健の先生を探して見回す。






「有馬先生、秋野さんも熱下がってきたので、一緒にお昼食べられそうですよー」




!!!





向かう先には、円形のテーブル。
椅子に座る先生の後姿。



「来た来た、秋野さん、こっちー!」

保健の先生は笑顔で手を挙げてくれてる。


わたしは、きっと微妙な笑顔で、その元へ向かう。



「今、お茶、持ってくるから座ってて!」

「ありがとうございます..」

保健の先生はそう言うと、椅子を顔で示した。
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