物理に恋して
「隼人〜!秋野さんも!こっち来て〜!」

「打ち上げ花火やるぞ〜!」



少し離れたところから声が聞こえて、いつの間にかみんなが集まってるのが見えた。



「まじ! 俺火つける!」



隼人くんは手すりから飛び降りると、


「行こっ!」


そう言ってわたしの手をひっぱった。



あっという間に輪の中心に溶け込む。



打ち上げ花火の導火線を探す隼人くんは、本当に楽しそうで、思わずこっちまで笑ってしまいそう。



輪から少し離れたわたしの隣には、いつの間にか優希ちゃんがいた。



「花火、やった?」

「うん、楽しかった。」


「今日美月つかまってよかったよ」

「どうして?」

「補習来ないしさ、全然会ってないじゃん?」

大人っぽい優希ちゃんが少し寂しそうにそう言ってくれたから、わたしはなんだかうれしくなった。

「うん。今日、ありがとね。補習終わったら遊ぼ!」


小さな打ち上げ花火がひゅうと音を立てて、飛び立つ。


それにつられて、みんなの視線も上にあがった。
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