Smile
頭の中が、真っ白になって
見た目も中身も軽い男にいらついた。
というより、恐怖もあった。

『俺が帰りも車で送ってあげるからね。
お前達は邪魔するなよ?』

彼女は何故か上機嫌。
本当に無神経。
その、彼氏だけが心配そうな顔をしてた。

とにかく、口を洗いたい。。
隙を見つけてトイレに。

真っ先に洗った。
付き合ってるわけでもないけど
好きな人への罪悪感。
もう、なんか理由つけて帰らなきゃと
一人パニックになってた。

とりあえず、トイレから出ることに。

出たところで、彼氏さんが擦れ違いざまに紙切れを手に握らせた。

(今日は無理矢理ごめんね。大丈夫?
あの人は、危ないから気をつけて)と書いてあった。

いつ書いたのかな?
でも、なんかあったとき、この人なら助けてくれるかも。。

彼女と店長が席を外した隙に
彼氏さんに、
『あの。。さっきは、ありがとうございました。
で、、あたし、ちょっと怖くて。。。なんかあったときの為に番号交換してくれませんか?』

そういうと、すぐに紙切れに番号を書いて
何かあったら、何時でも大丈夫だから連絡しておいで。と言ってくれた。

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