俺様御曹司に飼われました
「電気もつけず何やってるの」



どのくらい経ったんだろう。
パチパチパチッとスイッチを押す音がしてリビングの電気がつく。



「暁……」



帰ってきたんだと思って、時計を見ればもう0時は過ぎていた。



「こんなとこで寝てたの?」


「寝てたのかな……?」


「心海?」



ずっと何をしていたのかわからない。
覚えてるのは、悪魔と萌香さんの姿だけ。



「こんな時間まで何してたの……?」



なんとか絞り出した言葉はこれだった。

本当はこんなこと言いたくなかった。
でも、不安で不安で仕方なかった。



「……え?」



こんなことあたしが聞くのは初めてだった。



「ふたりを見てから苦しくて、頭が痛くて……なんかもうどうしたらいいかわからなくて……こんな思い前にもしたような気がして……」



ふたりを見てからずっと苦しかった。
ずっとずっと、なんだか前にもこんな辛い思いをした気がして。
でも、そんな経験あたしにはなくて……。

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