俺様御曹司に飼われました
「お母さんたち出かけてるのか」



社長が出資してる大学の卒業式かあるってだけで、なんと連休になるうちの会社。
3連休になったので、実家の厚岸に久しぶりに帰ってきた。



「部屋で休んでようっと」



ドアを開けて、久しぶりに入る自分の部屋。



「やっぱり、このくらいの広さがちょうどいい」



悪魔が旅立ってから四ヶ月。
ひとりで住むには広すぎるあの部屋に寂しくなって、実家にかえってきた。



「最近帰ってなかったもんなー」



懐かしくなって、ずっと使っていた机の椅子に腰をかける。



「……あ」



いちばん下の引き出しを開けて、見えてきた金色の箱。

あたしはこの箱をパンドラの箱だとおもってる。


──絶対に開けちゃダメ。

昔から言われていた言葉。
いつからこの箱があったのかは正直覚えていない。

あたしにはなぜだかわからないけど、高校二年までの記憶が曖昧にしかないのだ。
それ以降はハッキリと思い出せるのに。

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