イケメン部 〜第2巻〜
父の話に触れられた時の御影の目は、澪和が両親を思い出す時と同じ目をしていた。




先輩も寂しいのかな…





そんなことを考えながら、しばらく歩いていると、どこからか甘い香りが漂ってきた。

その匂いに引き寄せられるようにして、澪和は歩を進める。


たどり着いた先は、一つの部屋だった。


澪和はノックをしてみた。



「…先輩?」



呼んでみる。

返事はない。




…ここにはいないのかな?




澪和が引き帰ろうとしたその時、



「だぁれ?」


「!?」



部屋の中から女性の声がした。

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