イケメン部 〜第2巻〜
どこか愛おしそうにその光景を眺める。



一番最初に集団の中から抜け出したのは城津だった。

手には抹茶アイスが握られていた。



「いやぁ、危うく彼に取られる所だったよ」



西条をチラリと見遣り、ホットした表情を浮かべる。


一方、その西条はと言うと、片手に3つほどアイスを持っている。

そして、



「てめぇにだけは渡さねぇ!」


「何を言っているんだ。これはお前が持ってきた物ではないだろう」



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