イケメン部 〜第2巻〜
やはりここでも御影に対する敵対心は消えず、御影が狙っているバニラアイスを全て奪い取ってしまった。



「さ、西条くん、一つくらい部長に…」



桐神の“部長”という言葉がまた西条のハートに火をつけた。



「なんでコイツが部長なんだよ!?俺のが絶対熱血指導できる!」



城津は、ふぅと溜息をつき、イザコザに巻き込まれぬよう部屋の隅へ行き、アイスを食べだした。


桐神はオロオロしながら後退りし、また澪和の隣へと移動した。

その様子を西条は見たが、桐神には一言も何も言わなかった。

ましてや澪和となんて、目を合わせようともしない。

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