あの日の記憶が笑う
いつも通りの私
チュンチュン。




朝の小鳥が鳴く声と共に目が覚める。




「ふぁぁぁぁぁぁ」




両腕をあげて背伸びをする。腰をボキボキとならし、ついでに指もボキボキと鳴らす。




それが合図のように、




コンコン。




「心美様、おはようございます。後30分で入学式が始まってしまいますよ 」




この声は伊丹(いたみ)さんか…朝から私を起こしに来てくれるなんて、流石は私の尊敬してやまない伊丹さんだ。




…ん?あれ?




今何か恐ろしい言葉が聞こえたような…




はっはっは。まさかな。




私は笑いながら時計を見る。




短い針は8を指し、長い針は6を指していた。
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