その男
「片桐くん」
陽子が美穂の肩越しから顔を覗かせる。
「ケンちゃん」
美穂と陽子ほぼ同時に言った。
「あの人....」
芽以が呟く。
「あれ篠崎さん、陽子さんも」
その男は美穂と陽子を交互に指差す。
「なんで二人が一緒にって二人は知り合い?」
美穂と陽子はまた同時にしゃべり出す。
「片桐くんこそここで何してんの?」
「ケンちゃん何故ここに?」
美穂と陽子は飛び出そうなほど目をむき出しお互いの顔を見る。
その間で芽以がぼそりと呟く。
「まじ?」