好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「よしよし、偉いよ舞ちゃん」
「…犬扱いしないで」
上段で頭を撫でたのに、睨まれてしまった。
まぁ、怖くもなんともないんだけど。
「お邪魔しまーす」
「あら大志くん。いらっしゃい」
舞の家へと足を運べば、玄関に舞の母さんがニコニコして出て来てくれた。
中学からよく来ていた家だから、もう第2の家のような感覚。
にこりと笑う舞の母さんの顔は、本当に舞によく似ているんだ。
「先部屋行ってて?飲み物取ってくるから」
「ん。さんきゅ」
舞のその言葉に頷いて、舞の部屋がある2階への階段を登る。