好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
送り主の名前を確認すればそこに表示されていた名前は "タイシ"。
「‥っ、は!?」
「え、どうしたの?」
そしてそのトーク画面を開いた私は目を見開いた。
【助けて】
たった3文字のそれが並んでいたから。
「──っ」
────RRrrr…
まるで反射するかのように通話ボタンを押して電話をかける。
そんな私の様子を見て横にいた莉里も心配そうに見つめていた。
『……ん』
「大志!ちょっとあんた、大丈夫なの!?」
大志の声が聞こえたのは4コール目。