イジワル男子の甘い声


「もー少し優しかったらなぁ…」


こんな風にちゃんと男子高校生らしい寝顔で寝るんだな、なんて感心しながら静かにそう呟く。


それにしても…鼻の形綺麗だなぁ。
まつ毛長すぎ。


「…今の待遇に不満なわけ?」


っ?!


「げっ!」


柏場はゆっくりと顔をこちらに向けると、細めでこちらを見つめた。


いや、起きてたんかい!
いつから起きてたんだよ!
さっきのセリフ、バッチリ聞こえてた感じ?!


「ふ、不満なんてとんでもない!至れり尽くせりのこの環境の中、勉強できてしあわせであります!」


至れり尽くせりなんて、正直盛りすぎたと言うか嘘の域だと思っているが、そんなこと口にして、こやつをまた怒らせてしまったら元も子もない。


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