イジワル男子の甘い声
ここは、柏場の機嫌を損ねないようにごますり頑張らねば。
「お前はよくそうも思ってないことがペラペラ口から出てくんのな」
「へっ、」
「そこだけは感心する」
柏場はそう言って、むくっと横になってた身体を起こす。
おう…。私の今までの素行からして、思ってないってバレバレですか。
「テストが終わるまでの間、キッチンは自由に使っていい」
「は、はい」
「ただし…」
「っ、」
今までにない目つきでこちらを睨む柏場の目に、思わず、私を貫通しちゃったんじゃないかと思うほど。
「洗面所から見て正面にある部屋2つには絶対入るな」
「へっ、」
思わず変な声が出てしまう。
だって。
いくらなんでも、年頃の男の子の部屋をそう簡単に入る真似、私でもしないって。
それくらいの常識はあるよ。