イジワル男子の甘い声
「え?知ってるも何も、同じ───いや…動画、何回か見たことあるよ。最近すごい、人気だし。知らない人の方が少ないんじゃない?」
正直、今あのノアとしゃべってることが信じられなくて、彼の声が半分くらい聞こえていない。
「あ、そ、そうですよねえ…」
「優作の彼女ちゃんは─────」
「か、彼女じゃないです!全然違います!」
すぐに訂正する。
しっかし…やっぱり、柏場を下の名前で呼ぶノアを見て、柏場は何者なんだと思う。
こんな大人気モデルと知り合いなんて。
「え?違うの?いや、優作が女の子と歩いてるのなんて珍しかったから。この間も手繋いで帰っちゃうし。あの後、カゴいっぱいのラーメン片付けたの俺なんだからね?」
「手なんて繋いでません!あれは無理矢理連行されただけで…!ラーメンは…その、代わりにすみません」
いや、なんで私が謝らなきゃならんのだ。