イジワル男子の甘い声


この間間近で見て夢だと思っていた彼が、黒いパーカーのフードを被ってこっちを見ているんだから。


「…これ」


っ?!


多分190センチ近くある身長の彼は、前かがみになって私のイヤホンを耳に装着してるではありませんか!


「あ、あの、ノア…」


「これ…sakuだよね」


「え、あ、ハイ、ソウデスケド…」


意味がわからない。
状況を一度整理したい。


なぜ私は今、2度もスーパーでノアと会ってしまっているのか。


しかも、私のイヤホンっっ!


それにsakuの名前を吐いた。


「ノ、ノア…さ、さん」


「ノアでいいよ」


「あ、はい…ノア…sakuを知っているんですか」


すごくいい匂いがする。


すごく近い。


芸能人って本当に光ってるんだって、彼を見てたらすごく伝わる。


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