イジワル男子の甘い声


「そんなんだと、すぐ食べられちゃうよ」


っ?!


気付けば、耳元にノアの声がして息がかかってくすぐったい。


ち、近いよ!ノアが近い!


「もっと警戒心持とうね〜トップモデルでもいつ何するかわかんないんだから」


体を元に戻して私の手を離したノアは、またニコッとお手本のような笑顔を向けた。


食べられちゃう…とは。
なんのことだったんだろうか。


「連絡先、交換しよっ」


「へっ?!」


れ、れ、連絡先?!
目の前に、あの有名な芸能人がいることにだって頭が追いついていないのに、連絡先?!


「ん?いや?」


首を傾げてこちらを見つめる彼にブンブンと首を横に振る。


嫌なわけないよ。
ただ、パニックで。


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