イジワル男子の甘い声




「───い、おいっ」


っ?!


大きな声がして、ハッと我にかえる。


おう…。


目の前には眉間にしわを寄せてこちらを睨んでいる柏場。


そうか…買い物から戻ってきて柏場のうちに直行したんだっけ。


「人に勉強を教えてもらっていてボーッとしてるとかどういう神経してんだよ」


「うっ、す、すみませんっ」


「お前が辞めたかったらいつだって辞めていいんだぞ」


「ううん!辞めない!ごめんなさいっ!やります!」


考えちゃうのも無理ないじゃないか。
私のスマホにあのモデルの連絡先が入っちゃったんだから。
しかも、柏場とは幼馴染みとかいうし。


「あの…柏場くん」


「あ?」


すでにご機嫌斜めの柏場に、また質問しようとする私もどうかと思うけど、気になる。


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