イジワル男子の甘い声
「柏場くん、モデルのノアと幼馴染みって本当?」
「はぁ?」
「いや、今日スーパーでたまたま会ってね。それで─────」
「話したのか。あいつと」
声はいつもと同じだったけど、なんだか少し焦ってるみたいな顔をしてて、柏場がこんな顔するなんて珍しいと思った。
「あ…うん」
「幼馴染みじゃねーよ」
「え、そうなの?でも…」
「今のこの時間は、お前の勉強見てやってる時間なんだよ。関係ないことで頭使うな。それと、今度あいつに会っても二度と話すな。いいな?」
「……」
勉強見てくれてることは感謝してるけど…ちょっとくらい自分の話してくれたっていいじゃんか。
「返事」
「…は、はい」
そう渋々返事をすると、柏場はもう一度ノートに目を向けて、教え始めた。