イジワル男子の甘い声


「柏場くん、モデルのノアと幼馴染みって本当?」


「はぁ?」


「いや、今日スーパーでたまたま会ってね。それで─────」


「話したのか。あいつと」


声はいつもと同じだったけど、なんだか少し焦ってるみたいな顔をしてて、柏場がこんな顔するなんて珍しいと思った。


「あ…うん」


「幼馴染みじゃねーよ」


「え、そうなの?でも…」


「今のこの時間は、お前の勉強見てやってる時間なんだよ。関係ないことで頭使うな。それと、今度あいつに会っても二度と話すな。いいな?」


「……」


勉強見てくれてることは感謝してるけど…ちょっとくらい自分の話してくれたっていいじゃんか。


「返事」


「…は、はい」


そう渋々返事をすると、柏場はもう一度ノートに目を向けて、教え始めた。


< 130 / 374 >

この作品をシェア

pagetop