イジワル男子の甘い声


「チッ」


エントランスの入り口に着くと、ノアが今井の部屋の番号を操作盤に入力している途中。


あいつを家に帰さなくてよかった。


「おい」


「あっ!優作〜!既読無視するから双葉ちゃんの部屋にお邪魔しようかと思ってたところだよ〜」


「あいつなら家にいねぇよ」


「へ〜そうなの。じゃあ、優作の部屋に上げてくれる?わざわざここまでお出迎いしてくれるとかどんだけ俺のこと好きなんだよ〜」


っ?!


「ちょ、まじでやめろ!触るな!」


ノアが突然、俺の肩に腕を回してくるので慌てて振り払う。


ほんっと嫌いだ。



「社長も言ってるよ?最近顔出しに来ないって」


「お前に関係ないだろ」


「関係あるよ〜俺が社長に頼まれたもん。ちょっと様子見てこいって」


「……チッ」


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