イジワル男子の甘い声
バッグ…。
ゆっくりベッドから立ち上がり勉強机へ向かう。
バッグを持って、柏場の部屋を出た覚えはない。ってことはやっぱり…。夢?
いや、いやいやいやいや。
さっきパパは、「玄関の前に」って言ってたじゃん。
ってことはつまり…。
バッグのチャックを開いて中を確認する。
綺麗に畳まれた数枚のテストの答案用紙。
これ…柏場が畳んだのかな。
っていうか、外に置いておくとか、いくら玄関前でも盗まれる可能性大じゃない?!
いや、でもまぁ、毎日数百円しか入っていないような貧乏高校生のバッグをまるごと盗む人なんていないか…、
ってじゃなくて。
これからどうしよう。
バッグのポケットに入ったスマホを取り出して、音楽アプリを開く。