イジワル男子の甘い声


「このタイミングで優作に歌うのやめられるのは、1ファンである俺ももちろん会社だってものすごく困るんだよ」


「っ、はい」


あんみつと生クリームのついた白玉を飲み込んで返事をする。


「それで、双葉ちゃんからも説得してくれないかな?」


「え…」


「sakuの本当の姿が優作だってわかったからって、そう簡単に、じゃあファン辞めます、とはならないでしょう。一度あの声にハマってしまったら」


「……」


確かに…sakuの正体が柏場だとわかったからといって、sakuのことを嫌いになったのかと聞かれたらそういうことではない。


だけど…。
騙されてた、そして彼はそんな騙された私をみてざまぁ、だなんて思ってた、それが信じられなくて信じたくないって気持ちだ。


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