イジワル男子の甘い声


ホイップクリームが乗った珈琲ゼリーと、あんみつとホイップクリームが乗った抹茶パフェ。


見てるだけで、口の中で唾液が溢れる。


「ここのパフェ、すごいおいしいから。食べて。ごちそうする」


「あ、ありがとうございます。いただきます。ノアは珈琲ゼリーなんだね」


長いパフェ用のスプーンを持って、正面の珈琲ゼリーを見る。


「ああうん。俺はこれ。パフェも好きなんだけど、こっち頼むかな」


ノアは、いただき〜すと言って、すぐにゼリーをすくって口の中に運んだ。


口の中で味わってるノアの顔がすごく幸せそうで、こっちまで勝手に嬉しくなる。


美味しそうに食べ物を食べる人を久しぶりに見た気がする。



「で、続きなんだけど、」


あんみつのかかった抹茶アイスを一口口に入れると、ノアが続きを話し出す。


口の中でアイスのひんやりと冷たい空気が広がって、あんみつの甘みと抹茶の苦味が相性抜群、なんて感想は今は飲み込んだ。


< 182 / 374 >

この作品をシェア

pagetop