イジワル男子の甘い声


「まぁ、思ったよりは優しいところもあったかもしれないけど…」


でも、やっぱりヤな奴だって印象が180度変わったわけじゃない。


「辞める?sakuのファン」


「っ、今回のテスト、悪い点数だったら今まで大切にしてたsaku関連のもの処分するって親に言われたんです。だから、頭のいい柏場くんに勉強を教えてもらって…昨日ちゃんと全部いい点を取ることができて…嬉しかったのに…突然こんなことになって…そんなこと言われても…まだパニックっていうか…」


「そうだったな。ごめん。そうだよね。普通は戸惑っちゃうよね」


ノアは優しい声でそう言って、少し悲しそうな笑みを浮かべた。


「ただ、双葉ちゃんなら閉じこもった優作の心を、外に引っ張ってくれるんじゃないかって思ったから」

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