イジワル男子の甘い声





ゴンッ


「うっ、」


後頭部に鈍痛が走って、目を開ける。


いつまでそこに座っていたんだろうか。



「嘘だろ…」



不機嫌な声が頭の上から降ってきた。



「…っん」



ゆっくりと後ろを振り返ろうとしたけど、ずっと変な姿勢でいたせいで思うように首が動いてくれない。



「完全に不審者だぞ。他人の家の前で寝てるなんて」


あ、そうか。
私、柏場の家の前で眠ってそのまま…。


っていうか、あれからどれくらい時間が経っているのかわからない。



「他人って…一応クラスメイトじゃん。お隣さんだし」


私がそういうと、ドアから顔を出したまま柏場はため息をついた。


「どけ」


冷たくそう言った柏場の言う通りに、ドアから少し離れると、彼のスラッとした体が出てきた。


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