イジワル男子の甘い声


でもそうか…。


親の許可とか必要だもんね。


柏場だって、嫌いな人間をいきなり泊めるなんて、嫌ですよねぇ。


どーしよ。


─────グルルルル。


お腹すいた。


ここにいれば、きっと柏場の家族が帰ってきたときに、事情を説明できるかもしれない。



厚かましいかもしれないけど、ほかに方法なんて、空腹で回らない頭ではこれ以上考えられない。



──────グルルルル。


うっ。


お腹空いた〜〜。







ふとパパの顔が脳裏に浮かぶ。


最近、笑った顔見れてない。


娘が今こんなバカなことをやってるなんて知ったら、呆れさせてしまうだろう。


ただでさえ疲れているのに。


そんな思いさせちゃダメだ。


あの頃だって、充分楽しかった、なんて。


そんなことを口にすれば、今のパパの頑張りを否定してるみたいで嫌だし。


でも…。



「…パパ」


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