イジワル男子の甘い声
でもそうか…。
親の許可とか必要だもんね。
柏場だって、嫌いな人間をいきなり泊めるなんて、嫌ですよねぇ。
どーしよ。
─────グルルルル。
お腹すいた。
ここにいれば、きっと柏場の家族が帰ってきたときに、事情を説明できるかもしれない。
厚かましいかもしれないけど、ほかに方法なんて、空腹で回らない頭ではこれ以上考えられない。
──────グルルルル。
うっ。
お腹空いた〜〜。
*
ふとパパの顔が脳裏に浮かぶ。
最近、笑った顔見れてない。
娘が今こんなバカなことをやってるなんて知ったら、呆れさせてしまうだろう。
ただでさえ疲れているのに。
そんな思いさせちゃダメだ。
あの頃だって、充分楽しかった、なんて。
そんなことを口にすれば、今のパパの頑張りを否定してるみたいで嫌だし。
でも…。
「…パパ」