イジワル男子の甘い声


「お前、朝いつも自分で作ってんの?」



柏場が自分から話しかけて来たことにびっくりして、掴んでた卵焼きを落としそうになる。


「…うん。うち父子家庭でパパは仕事で忙しいから」


「ふーん」


「柏場くんも1人暮らしなら食にはもう少し気をつけたほうがいいよ?」


「……せーよ」


「え?」


「うるせーよ。人の生活に口挟むな」


うっ。


「ごめんっ」


少し話しかけてくれたから調子乗って話しすぎてしまった。そうだよね。私が柏場のなんだって言うから口出しする必要があるんだ。


でも、そんな言い方もどうなのよ。


あぁ、やっぱり苦手だな。


柏場優作。


多分、もう関わるのはこれで最後だし。


この朝ご飯でチャラだ。


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