キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
今そんな話はどうでもいい。


叩かれた沙良は唖然としたまま動けないでいる。


「沙良……」


あたしはそっと沙良の手を握った。


「今すぐ退会して!!」


「ねぇリナ、今その話はどうでもいいでしょ? なんで沙良の事を……」


「落ち着いてなんていられないから!!」


円の言葉を遮り、リナが叫ぶ。


それはもうあたしの知っているリナとは別人のようだった。


挨拶もしない、メッセージの返事も出さない、揚句、訳が分からないまま沙良の事を叩いたのだ。


「保健室に行こう」


あたしはそう言い、沙良と2人で教室を出たのだった。
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