キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

寛太に習ってゾロゾロと廃墟へと足を踏み入れて行く。


玄関はホコリっぽく、下駄箱の上には割れた花瓶がそのまま置かれていた。


土足のまま家に上がり、一番手前の部屋へと入ってみることになった。


そこは6畳くらいのリビングになっていて、大きなテーブルが1つ残されているだけだった。


「ここにはホコリがないね」


沙良がそう言う。


「本当だね。玄関を開けた時よりもずっと綺麗」


部屋の中はもっと汚いと思っていたので、ひとまず安堵した。


でも、どうして部屋の中は綺麗なんだろうか。


疑問が頭をもたげて来る。
< 172 / 242 >

この作品をシェア

pagetop