キミが死ぬまで、あと5日～終わらない恐怖の呪い～

「冗談でしょ？」


そう聞いたけれど、これは冗談なんかじゃない。


「あたしは幸穂の動画も見てるの。人影がどこかに転落する動画だった」


あたしと沙良は目を見交わせた。


それじゃまるで死ぬことを予言しているようじゃないか。


ゾクッと背筋が寒くなる。


「あたしはきっと、この動画の通りに死ぬ」


「リナ！　そんなこと言わないで！」


沙良がそう言ってリナの体を抱きしめた。


とてもすべてを信じる事はできない話だけれど、昨日からリナの様子がおかしい原因は理解できた。


ずっとこの動画の事で悩んでいたのだろう。


「あのさ、この動画って元はただの砂嵐だった？」


そう聞くと、リナは小さく頷いた。