キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
現実を受け入れたくないという強い気持ちが伝わってくる。


あたしだって沙良と同じ気持ちだった。


リナが死んだなんて受け入れたくない。


けれど、すぐ目の前の光景は現実なんだ。


「行こう」


沙良があたしの手を握りしめて、大股に歩き出す。


どれだけ目を背けてしまいたくなるような現実でも、沙良はちゃんと確認しようとしているのだ。


自分に送られて来た動画と、リナに送られて来た動画。


その関係を知るためには必要なことだった。


ブルーシートの前まで到着した時、あたしたちは警察官によって止められてしまった。

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