キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「更に送られて来た動画が本物かどうか、知りたかった」


あたしがそう言うと、寛太は深いため息を吐き出した。


「こんなのただのデマだって。死ぬときの動画だって、きっと偽物だ」


「そうかもしれない。そう思いたい。でも……っ」


もう、2人も死んでいる。


それを口にすることはできなかった。


言わなくても、2人とももう気が付いている。


「動画が人を殺すなんてありえない。そんなに怯える必要はないって」


寛太が深呼吸をしてから、ゆっくりとした口調でそう言った。


あたしと沙良は目を見交わせた。


あたしたちだって、そう思いたい。


すべてが誰かのイタズラで、2人が亡くなったのはただの偶然だと。


「そんなに怖いなら、もう1度動画を見せてみろよ」
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