キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
こんな動画に、大音量でないと気が付かないようにこっそりと入れられていた歌。


これはきっとヒントなんだ。


生き延びるために必要なヒント。


パソコンをつつきながらも、女の歌声が耳にこびり付いて離れない。


普通の歌声だったはずなのにどうしてこうも寒気がするんだろう。


「あっ……」


しばらく調べていると、似たような歌詞の歌を見つける事ができた。


「あったの?」


沙良が隣にやってきてそう聞いて来た。


「たぶん、これじゃないかな?」


それは大きな河がある、小さな町の歌だった。


けれどそれはとても悲しい歌詞だった。


町にある河に流されて行く女性を歌った歌なのだ。


「なんでこんな歌を……」


寛太が顔をしかめてそう言った。
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