キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「冷たい……水のなか……泳ぐ……魚たち……あたしの体……どこまでも……」


ゾクッと体が震えた。


特に恐ろしい内容の歌詞ではないのに、なぜか全身に鳥肌が立つ。


「なんの歌だ?」


寛太は首を傾げ、自分のスマホを取り出して歌詞検索をし始めた。


「こんな歌、聞いたことない」


沙良はそう言い、大きく息を吐き出した。


あたしと同様に鳥肌が立っている。


「検索してみても出てこないな」


「有名な歌じゃないのかも」


あたしは自分の両腕をさすりながら、パソコンデスクに座った。


「どこかの民謡とか、校歌とか……」


そう呟き、検索をかける。


誰かが適当に作っただけの歌だとは思えなかった。
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