この幼なじみ要注意。



だけど、恐怖のあまり足がガクガク震えて逃げようと走っても力が入らない。


もちろん逃げたわたしを2人組は追いかけてくるわけで、

急いで必死にどこか隠れる場所を探していたとき。



突然、路地の裏から手が伸びてきてそのまま身体ごと引き込まれた。


一瞬、捕まったのかと思ったけど


抱きしめられる感覚でわかった……。


『よかった……無事で…』


その声を聞いて、とても安心できたのを今でも覚えている。


だって、それはとても温かくて、恐怖心で震えていた足も気づけば震えが止まっていて……。


忘れない……あのときの



━━━知紘の温もりだけは……。


そのあと知紘はわたしを家に連れて帰ってくれた。


それからかな。知紘が心配性になって、なるべく一緒に登下校をしてくれるようになったのは。

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