酒は飲んでも呑まれるなかれ
翌日in木島宅
次に起きた時にはお日様がもはや傾きかけていた。



人様の家で寝すぎじゃなかろうか?







と言うより、お酒入ってたとはいえやっちまったーとシーツを巻き付けつつベットで頭を抱えていると。


カチャ


「起きたか?」


そう声を掛けながら歩いてきてベットに腰掛けるのは紛うことなき課長、その人で。




「身体はどうだ?キツくないか?」


何だかんだ別れるまでの半年ほぼ会えずデートもままならずでいたしたのもだいぶお久しぶりである。


乱れに乱された記憶もバッチリある・・・




いっそ記憶が無くなるほどお酒入ってたら良かったのにと更に深く頭を抱えると





「千波、一応服やら下着やら準備しておいたがシャワー浴びるか?風呂入れるほうがいいか?」



そう当たり前の顔して聞いてくる課長。




「あ、シャワー浴びたい。準備してくれたのは助かる。ありがとう。」


そう言ってベットから立ち上がって案内してもらおうとしたらベットからすぐのところでストンっと座り込んでしまった。


へ?なにこれ?立てないってどういう事よ??!



「やはり、無理させ過ぎたな。連れてってやるし入れてやる。」



そうして羞恥にまみれながら、連行されたらバスルームで更に一緒に入られ弄り倒されぐったりしたのは言うまでもない。




「千波、お前を手放す気はないから覚悟しておけ。」




どうやら私、とんでもない肉食系男子に捕獲されたみたいです。



酒は飲んでも呑まれるな。


まぁ、幸せだから良いのかなと流される事に。



そして、そのまま既成事実から最短時間でこの和臣さんと結婚する事になるのはまた別のお話。


Fin
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:34

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

不遇の伯爵令嬢、婚約破棄しましたが嫁ぎ先では幸せなので、どうぞお構いなく!

総文字数/12,482

ファンタジー9ページ

第6回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る
眩しさの中、最初で最後の恋をした。

総文字数/104,637

恋愛(純愛)192ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop