たったひとつの愛を君に



家に居る時は、母と楽しいことを話すようにしていた。

病気が治ったら何がしたいか。何が出来るか。

明るい未来を夢見ることでしか

自分を保つことが出来なかった。

そんなことを考えているうちに痛みが出ると

またネガティブになることもあったけれど

その度に母が私を引き上げてくれた。

私にとって母はかけがえのない存在だった。


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