たったひとつの愛を君に



痛みは昨日よりはマシだったが、

自力で身体を起こせない程には痛んでいた。

学校になんてとてもじゃないけれど行けそうにない。

大人しく家で休むことにした。

最近の私は、少し痛みに慣れてきている様子だった。

今までの激痛は、今となっては当たり前の痛みになっていた。

その変化も私には恐怖に感じた。

このまま痛みが強くなるのかもしれない。

でも悩んだところで何が変わるでもない。

私は考えるのをやめた。


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