たったひとつの愛を君に



それでも行かないよりはマシだと言い聞かせ

2週間に1度、言われた通り通っていた。

相変わらず車椅子でしか移動が出来なかった。

少し調子が良い日でも母に迷惑をかけるのが嫌で

極力外には出なかった。

話すのは愚か、息をするだけでも痛む胸のせいで

話すことも減っていた。


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