たったひとつの愛を君に



きっと私の伝え方だとこれから先、蜂と会えることはなくなる。

それでいい。そうするべきだ。

そんなことを考えていると蜂が来た。

「よう、久しぶり。」

いつもの笑顔でこちらを見る蜂。

「久しぶりだね。元気?」

「まぁな。蜜も今日は調子良さげじゃん。」

「うん。今日は頓服も飲んで来たから。」

当たり障りのない会話しか出来ない。

伝えなくては。


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