たったひとつの愛を君に



そんな1日目から進歩もなく、入院してから1週間が経った。

スマホがない生活で出来ることといえば

デイルームでテレビを見るか、持ち込んだ本を読むか

部屋で眠るくらいだった。

仲の良い人が出来れば話でもすればいいのだが

まだ私にはそんな人は居なかった。

手持ち無沙汰な私が眠ろうとしても

痛みで眠れない。

誰かと話してみようにも

自力で動けない私の傍にはいつも看護師が居て話しにくい。


< 160 / 322 >

この作品をシェア

pagetop