たったひとつの愛を君に
私はびっくりしてドアの方を向くと、
「よう。」
涙で顔をぐしゃぐしゃにした蜂が居た。
ええ?どうして蜂がここに?
驚きで声が出なかった。
「全部聞いてた。俺の為に、嘘までついてくれたんだな。なのに俺自分のことしか考えてなくて、酷いこと言ってごめん。」
蜂が言う。そして、
「これからは俺も居る。星ちゃんも居る。もう独りじゃないから、独りで苦しむな。辛い時は助けになれるように頑張るから。」