たったひとつの愛を君に
そんなことをもんもんと1人悩んでいると
後ろで話していた星と蜂の元へ1人の男子がやってきた。
確かこのクラスの副委員長だ。
いつも明るくて優しくてクラスのムードメーカー的存在。
そう星が言っていたのを聞いたことがある。
「蜂と海乃さんって付き合ってんの?」
…またか、と思った。
「んなわけないだろ?ただの友達!」
そう答えたのは蜂だ。
星もうんうんと頷きながら笑う。
「じゃあ花園さんとは?よくつるんでるけど友達なわけ?」