たったひとつの愛を君に



すると蜂は一筋の涙を流すと、

ポケットから小さな小箱を取り出した。

「これ、蜜に似合うと思って買ったんだ。」

そう言って開けたそれは、蜂と蜂蜜の形が着いたシルバーのペンダントだった。

「どうしてこんなのくれるの。」

私が問うと、少し躊躇って蜂は答えた。


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