たったひとつの愛を君に



病院へ行ってから1週間が経った頃、

また私は自分の身体に異変が起こっていた。

背中が痛い…。

これまでの胸の痛みに続き、背中にまで痛みが出ていた。

幸い日常生活に困るほどではなかったけれど

私の恐怖心を煽るには充分な材料だった。

本当にあの病気なのかな…?

怖くてたまらなかった。

早く次の診察日が来ないかなと毎日思っていた。


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