たったひとつの愛を君に



次の日、朝早くに母と共に家を出た。

初めて行く場所への道のりはとても長くかんじた。

数時間かけ辿り着いた病院は、

前の病院よりはこじんまりとしていたが

とても明るい内装だった。

待ち時間は短く、私が通されたのは内科。

若い男の医師だった。

本来の線維筋痛症の専門医が休みだったので

別の医師へと通されたらしい。


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