たったひとつの愛を君に
母と共に症状を説明すると、
「考えすぎでしょう。痛いと思うから痛いんです。一応痛み止めは出しますけどあまり気にしないことですね。」
そう言って切り捨てられた。
………え?考えすぎ?なにそれ。
こんなに辛いのにどうして分かってくれないの?
病室を出た私と母は怒りと悲しみで心が震えていた。
しかし母は、
「専門の先生が居るときにもう一度来よう。」
そう言ってくれた。
専門医が次来るのは1週間後。
それまでまた耐えるしかない。