たったひとつの愛を君に



「…場所変えようか。」

そう言った蜂は歩き出す。

私も後を追った。



人気のない部室棟に私達2人。

「で、何?話してくれる気になったの?」

まだ少し不満そうな態度を取りながらも聞いてくれる。

「あのね…」

私は話し出した。

痛みがあること、病気かもしれないこと、

それが治らないかもしれないこと、

時間が経つばかりで不安でたまらないこと、

蜂に迷惑かけたくなくて黙ってたこと。


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