星空を見上げて
「どうしたの新城くんに会いにきたの?」
「あっいえ・・」
「ちょっと待って今呼びだすから」
「待ってください!」と彼女の腕を掴んだ
彼女は目を開いて驚いていた
「彼には連絡しないでください」
そう言うと私の足元にある小ぶりのスーツケースを見た
「何かあったの?」私が答えられないでいると
「こっち」と言って手を引っ張られた
・・・・・
「狭いけど入って」そう言われ部屋に入ったが
8畳はあろうかと思うリビングの他に扉がまだ2つある
狭いどころか、1人暮らしには十分すぎるくらいの広さだった
「荷物はその辺に置いて、お腹は空いてる?」
「少し」
「ちょっと待てるなら何か作るから」
「手伝います」
「何言ってるの、お客様は座ってTVでも見てて」
そう言い寝室に入り部屋着に着替えると食事を作り始めた
・・・・・
しばらくすると良い匂いが漂ってきた
「おまたせ」と言って桐沢さんは料理をテーブルに並べていく
メニューはカルボナーラパスタに人参のサラダ
そしてトマトのスープがテーブルに並んだ
「さ、食べましょう」
「「頂きます」」ぱくっと一口食べると
「美味しいです」
「良かったわ」
お腹が空いていたのであっという間に平らげてしまった
食後桐沢さんの淹れてくれた紅茶を飲んでいると
「さて、じゃあ話してくれるかな?」